マインドセット2021.8.17 税理士法人SHIP 鈴木 克欣
マインドセットとは、これまでの経験や教育、先入観から作られる思考パターン、固定化された考え方のことです。
簡単にいうと「無意識の思考のクセ・思い込み」です。
近年では、知識・スキルよりも、マインドセットがポジティブであるか否かが、
ビジネスの成果に大きな影響を与えると言われています。
SHIPで月次決算を実施する場合、経営者や幹部に対するマインドセットを意識して伝えています。
例えば・・・
「周りの企業は7割が赤字なので、たった100万円でも黒字であればOK。」
日本の多くの経営者は、こういう話を知らないうちに聞いており、マインドセットされている。
ネガティヴマインドが無意識の思い込みとしてすり込まれています。
事実は、大きな間違いです。
まず、周りの企業がどうとかではなく、自社のMISSIONや資金繰りから、
自社が達成しなければならない利益というものはそれぞれ異なります。
利益が1,000万円なのか、2,000万円必要なのか、それぞれ企業によって異なるということです。
新型コロナウィルスの影響が大きくなる前から、我々はクライアント企業に対して、
日本の景気は悪くなると伝えてきました。人口減少や高年齢化などのデータをもとに伝えてきました。
そのための準備として、日本の企業は経常利益率10%以上を目指すべきであることを伝えてきました。
SHIPクライアント企業は、コロナの前には戻らないことを理解しています。
周りの同業者の企業が赤字だとすると、周りの企業は参考にはなりません。
自社内の自助努力や文化形成・フィロソフィがフォーカスされ、それぞれの企業に合った発展が必要となります。
そして、その発展のためには、マインドセットが必ず求められます。