未知2023.12.20 株式会社クリエイティブアローズ 乳井 俊文

皆さん、こんにちは。SHIPアソシエイトパートナー、株式会社クリエイティブアローズの乳井です。
12月も中盤戦です。1年が経過するのは本当に早い!と毎年この時期に痛感します。「年末」「年の瀬」「歳末」とも呼ばれるこの時期。なんだか1年のエンディングに向かっている感じがしますが、皆さんにとってこの時期はどんな感覚なのでしょうか?今日はそんなことをテーマに書いてみようと思います。

基本、振り返らない

私の場合、年末だからといって過去1年間をあらためて振り返ったり、成果を見直したりすることはあえてしない様にしています。何故かと言うと、考えようと思わなくても、振り返ろうと思わなくても、勝手に社会全体がそのような雰囲気を醸し出し、自然にそういうマインドになってしまうからです。その様な状況の中で自ら振り返るということは過度に思考する事を意味し、余計な感傷に浸ってしまいそうになるからです。出来るだけロス無く前進するためにそう考えています。

常に前を、先を見る

とは言え、世の中の雰囲気に流されるのが人間の感情というものです。そこで「前を向いたまま振り返る」という事を意識しています。例えば、

①「〇月にこんなトラブルがあった。あらためて体制を強化しなければ・・・。」
②「〇〇社の新規プレゼンでは皆よく頑張ってくれた。来年も頑張ろう皆!」
③「春先からスタッフのモチベーションが上がった。来年はもっと良い雰囲気にしよう。」

という風に私は考えないようにしています。これらが私の中での振り返り思考です。

①´「来年はもっと上流のフィールドを目指していくために、さらなる体制強化を実施しよう。」
②´「〇〇の取り組みを新規で開発するために、来年はリソースを仕組化して積極的に売り込もう。」
③´「若い世代を積極的に採用して、組織年齢を下げ時代のエッジに一歩でも近づこう。」

このような感じで考えています。これが私の中だけの話ですが、前を見ながら振り返っている思考です。ある意味、1年間歩いてきた道筋を肯定も否定もせず、ただただニュートラルに捉えて、1年前よりアップデートしているはずの自身の思考から客観視している状態です。

例えば、忘年会等でスタッフとどういう話をするか?前者は思い出話に花が咲いて、きっと盛り上がりお酒が進むでしょう。でも後者は来年以降のビジョンを示す事にも繋がり、もっともっと盛り上がると考えています。

節目であり、中継点

私は、年末はゴールでも無ければスタート地点でも無いと考えています。あくまでも世界共通の節目なだけだと思っています。例えば、ゴールと捉えればゴール地点で燃え尽きてしまうかも知れません。必要以上に頑張りすぎてしまうかも知れません。スタート地点の前段階(年始がスタート)と捉えた場合、心機一転あらたな事に取り組まなければならない、という余計なノイズや強迫観念に縛られてしまうかも知れません。

そこで、私は中継点としか考えないようにしています。出来れば何事も無かったように、ただただ日常の流れの中で現在の取り組みが日々強化され成長する事だけを望んでいます。今まで取り組んできた資産を何一つこぼすことなく、着実に積み重ねるために。

変化のチャンス

いやいや、それでは寂しすぎるよ。年に1度くらい良いのでは。そんな声が聞こえてきそうですが、一つだけ補足させてください。年末・年始に関わらず、人生には節目と呼ばれる時期やイベントが存在します。年末もまさにその一つ。しかも、最も大きな節目であり中継点です。そこを最大限に利用する、という行動は積極的に行っています。

例えば、
・ファッションを変える
・話し方を変える
・対外的な雰囲気を変える
・ルーチンワークを変える、、、

そう、この時期だけは極端に自分をアレンジしても、ほとんどの確率で受け入れられ、しばらくすればデフォルトになります。自分をアップデートするには最適な時期なんです。多くの経営者や幹部スタッフ、一般社員に至るまで、もっと成長したいという願望は少なからずお持ちのはずです。もしほんの少しの勇気で自身の行動を変える事が出来たなら、その目標は叶う確率が上がるはずです。1年の中でも年末はその可能性がもっとも高くなる時期である、私はそう思っています。

未知があるのが普通

私自身は日々新しい取り組みに背伸びをしまくって取り組んでいます。皆さんにとっての「新しい」とはどういう意味でしょうか。私の場合、自分の会社の経営状況の把握は十分しているつもりですが、そこをベースにした時点で「新しい」という感覚は得れないと考えています。そもそも既知の領域や、想像出来る範囲内で取り組んでいる限り、「新しい」という感覚は無いはずなのです。全く予想もしていなかった領域に気付いたら辿り着いていた、という状態が「新しい」という感覚です。例えば、決死にプロジェクトに取り組んだ結果、普通に生きていたら出会う事は無いだろう人たちとの出会い。そしてそこから発展する、超上流からのプロジェクトへの参画。その成果から生まれる想像すら出来ない方々からの新規オファー。あくまでも私の考えですが、こういう状態が「新しい」と考えています。新しい自分、新しい会社の価値、それらの源泉は未知の領域にしか無いと思っています。

さぁ、未知を楽しんでいこう!

仮に私の考えを素直に受け入れる事が出来るならば、恐らく世の中に恐れる事なんてないはずです。自分自身や自社の弱みを嘆く事もないはずです。そんな未知なる世界で「只今、アップデート中。」と心の中で自分に言い聞かせながら取り組むことが出来たなら。きっと2024年は素晴らしい年になるはずです。皆さん、未知を楽しんでいきましょう!

2023年も多くのブログを寄稿させていただき感謝しています。少しでも私のような小規模事業を率いる経営者の皆さまの心の支えになりたいと思い、私は走り続けています。2024年も機会がありましたら積極的にブログ等を通じて発信していきたいと考えておりますし、もし何かお悩みの事があればその事をテーマにしてみても良いのかも知れません。

SHIPカレッジも稼働し、少しだけ覗いて参加してみたりしています。そこでは、多くの方がこれからのビジョンをどう示すかや、自身が感じられている課題をどう乗り越えるか、で葛藤されております。前に進みたいのに障害物があったり、新しい事にチャレンジしたいけれどもその道が合っているのか不安。実は私も全く同じです。多くの人が同じ環境の中で悩み、藻掻き、葛藤しながらも前に進んでいるんです。そんな訳で、是非取り上げて欲しいテーマがありましたら、SHIPの鈴木先生までご一報ください。一緒に走っていきましょう!

2024年が皆様にとって素晴らしい年となることを願って。

株式会社クリエイティブアローズ
代表取締役 乳井  俊文

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