freee会計を導入して約1年!freee活用で感じた効果まとめ2025.12.17 税理士法人SHIP スタッフ
皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP財務サポートの神谷です。
税理士法人SHIPでは、昨年から段階的に freee 会計を導入し、現在はfreeeをメインに日々の業務で活用しています。
導入前は「本当に効率化できるの?」「使いこなせるか不安…」という声も多かったのですが、今ではスタッフからも「効率化できるようになった!」と満足した声が聞こえるようになってきました。
今回のブログでは、実際に1年間使ってみて効率化できたポイントを現場目線でまとめてご紹介します。
①証憑アップロードで仕訳登録しつつ電子帳簿保存法やスキャナ保存にも対応
freeeの最大の魅力のひとつが、スマホからでもPCからでも証憑をそのままアップロードできる点です。
アップロードされた書類は自動でOCRされ、仕訳入力時の入力のサポートになります。
書類の解像度が高いほどOCRがただしく働きますので、アップロードしただけで試算表に反映される、なんて可能性も見えてきます。
また、紙の書類を保存するのが手間だと感じられる方もいらっしゃいませんか?
保存場所もとるし、どこに何を保存してあるのかもわからなくなりますよね。
freeeの場合、例えば現金やクレジットカードを使用した際の領収書を受け取った直後に写真をとって送信するだけで、freee内に保存されます。
これによりスキャナ保存(※)の要件の一つであるデータ化を満たすことになりますので、写真を送ったら原本をそのまま破棄できる場合があります。
※別途規定の設定及びfreee側での補完が必要となります
②口座連携・クレカ連携で仕訳の入力が最小限に
銀行口座やクレジットカードの連携により日々の明細取り込みができるのは、どの会計ソフトでも標準化されてきた印象があります。
ただし、freeeの連携には他のソフトと大きく違う点が3つあります。
1.学習の方法によっては自動で仕訳登録まで完了
freeeの場合、ルールを登録しておき、そのルールに沿った取引が発生した場合、自動で仕訳登録まで完了させることも可能です。
銀行からデータを連携しておけば自動で試算表が作成されるので、大幅に手間が減少します。
特に毎月決まった入出金が多い方にはより効果が大きく感じられる仕組みです。
2.「未決済取引の消し込み」機能で科目ミスや残高管理ミス軽減
従来の会計ソフトでは、例えば売掛金に対応する入金が発生した際には
預金 / 売掛金
という仕訳を入力します。
補助科目を使っている場合はさらに上記の仕訳に補助科目も加わります。
入金時に補助科目を間違えたり、科目を間違えたりされた覚えがある方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
freeeの場合、入金時にすることは「発生仕訳を選んでチェックマークをつけるだけ」で仕訳入力と残高管理まで完了してしまいます。
下記は実際の処理画面です。

赤い四角の枠の中に、売掛金を計上した際の仕訳が表示されています。
今回はこの赤枠内の仕訳に対応する入金が発生したため、チェックマーク(赤丸部分)をつけています。
なんとこれだけで入金仕訳が自動で登録されるのです。
つまり、科目間違いや補助科目間違いが絶対に起きない仕組みになっています。
尚且つ上記仕組みによりfreeeの中で残高管理もできる仕様のため、別途残高管理表を作っていた場合はやめることも可能です。
freee は「入力作業」よりも「確認作業」中心のワークフローになるため、人的ミスの減少にもつながっています。
3.インボイス対応証憑が取れるシステム連携で領収書管理が不要に
Amazonビジネスやアスクルなど、freeeと連携することにより、同時にインボイス情報の取得が可能なシステムがあります。
上記システムを連携するだけで、領収書の管理や確認が不要になり、事務負担がかなり軽減します。
③証憑自動紐付けで領収書の目視チェック負担を軽減
クレジットカードデータを連携しても、税率のチェックやインボイス情報のチェックのために、領収書を目視チェックされている方も多いと思います。
クレジットカードで決済される量が多いほど、この部分の負担が大きくなりますよね。
freeeにはこの領収書の目視チェックの負担を軽減する、ファイル紐付けチェックという機能が備わっています。
流れとしては、
1.クレジットカードを連携して、仕訳を登録
2.領収書をfreeeの中へ保存
3.登録された1.の仕訳と、OCRされた2.の書類の、日付と金額が一致した際は紐付け候補としてピックアップされる
4.ピックアップされた書類と仕訳を見比べつつ、必要に応じて仕訳の修正をしながら紐付け(※)
※目視チェックをせずに、一括で紐づけることも可能です
ある程度自動でピックアップがされてくるので、一から領収書を探してチェックするよりも格段に工数の削減が可能です。
④bixidへの自動連携で、日々のデータの確認がbixid上で容易に
弊社が月次決算の報告で使用しているbixidというシステムとfreeeは、とても相性が良く、データのAPI連携が可能です。
bixidでデータを見ている際に、気になる仕訳があればボタン一つでfreeeにジャンプして証憑の確認が可能です。
また、freeeから毎日自動で仕訳をアップロードする予約機能も備わっているため、毎日自動的にfreeeの仕訳をbixidにアップする設定もできます。
こうすることで、毎日細かくbixid上で計画を立て直したり、自社の利益を確認したりすることが可能になります。
導入から1年たち、ようやく「活用している実感」が持てるようになりました。
操作に慣れるまで不安もありましたが、振り返ると、導入して良かったと断言できます。
これからは、より高度な活用にも挑戦し、事務所全体のDXを加速させていきたいと思います。
業務効率化にご興味がある方はぜひお問い合わせください。
税理士法人SHIPはfreee認定アドバイザー星4つです。

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