良き伴走者2025.6.11 株式会社クリエイティブアローズ 乳井 俊文

皆さん、こんにちは。SHIPアソシエイトパートナー、株式会社クリエイティブアローズの乳井です。
6月。雨上がりの街に光が差し、アスファルトに映るネオンや紫陽花のグラデーションが、なんだかインスピレーションをくれる季節です。曇り空も、見方を変えれば柔らかなフィルターのようなもの。今ある課題やモヤモヤを、少し違う角度から見つめ直すにはちょうどいいタイミングかもしれません。

 

企業課題は“複雑化”している

現在の中小企業を取り巻く環境は、かつてないほど多様化・複雑化しています。人材不足、売上停滞、デジタル対応、法改正、働き方改革、情報漏洩リスク・・・、いずれも社内のリソースだけで解決するには限界のあるテーマです。

しかし経営者や役員の方々の中には、「社内で何とかしよう」「自分がもう少し頑張れば」と、無理を重ねてしまう方も少なくありません。その結果、意思決定が遅れたり、社員が疲弊してしまったりする例も見受けられます。

 

解決の鍵は「外部の視点」と「伴走力」

こうした状況において必要なのは、外から見える視点と経営に寄り添い伴走する力を持った外部専門家の存在です。外部の専門家は、以下のような力を発揮します。

✓経営者では見えにくくなっている課題を、俯瞰して捉える視点
✓自社にはない知見や手法をもとに、課題解決の糸口を示す力
✓単発のアドバイスではなく、共に課題に向き合い続ける伴走型の支援

つまり、単なるアドバイザーではなく、「経営チームの一員」として寄り添える存在が、これからの外部専門家に求められているのです。

 

【事例】中堅食品メーカーの課題解決に外部の力を

実際、私たちがご支援しているある中堅の食品メーカー様では、売上の伸び悩みとブランドの陳腐化に悩んでおられました。地方で長く愛されてきた老舗企業でありながら、都市部の若年層への訴求に課題を感じていたのです。そこで私たちは、単なる販促支援ではなく、以下の観点からマーケティングと経営の両輪で伴走しました。

✓ブランドコンセプトの再定義とリブランディング
✓ECやSNSを活用した新たな販路戦略の構築
✓都市圏のライフスタイルに合わせたパッケージと商品開発支援
✓社内の若手社員とのワークショップによる当事者意識の醸成

結果的に、若年層の新規顧客獲得と既存顧客のリテンション率向上を同時に実現。社員の士気も高まり、組織全体が前向きに動き出すきっかけになりました。

 

マーケティングも、立派な経営インフラ

経営や財務、労務といった分野は、外部の力を借りやすいジャンルとして認知されています。しかし、私たちが強くお伝えしたいのは、マーケティングこそ、経営課題に直結する戦略領域であるということです。たとえば、

✓顧客ターゲットをどう設定するか
✓商品・サービスの魅力をどう伝えるか
✓ブランディングと価格戦略をどう設計するか
✓地方と都市、リアルとデジタルの販路をどう組み合わせるか

これらはすべて、企業の売上・利益に直結する「経営判断」そのものです。マーケティングは、単なる宣伝ではありません。経営と現場をつなぐ指針であり要です。

 

外部専門家には「人間力」が問われる時代

さらに今、専門家に求められているのは「知識」だけではありません。重要なのは、経営者の想いに寄り添い、不安を取り払い、希望を提示できる力です。

✓机上の理論ではなく、現場のリアリティを理解しているか
✓経営者の孤独や焦りに共感しながらも、最適な選択肢を提示できるか
✓「一緒に乗り越えていきましょう」と言える覚悟があるか

こうした人間力が伴ってこそ、初めて真のパートナーシップが成立すると私たちは考えています。

 

株式会社クリエイティブアローズの役割

私たちクリエイティブアローズは、マーケティング領域の外部パートナーとして、これまで数多くの企業の成長を支援してきました。ブランディング、広告・PR、デジタル戦略、商品開発、地域連携など、その内容は多岐にわたります。

共通しているのは、「経営者や事業誕生時の想いを社員と共有し、価値創造し社会と繋ぐこと」という視点を常に持ち続けていること。経営者の頭の中にあるもやもやを可視化し、カタチにする、それが私たちの仕事です。私たちはこれからも、伴走する覚悟で、企業と社会に希望を届ける存在でありたいと思っています。

皆さんの会社には、課題を一緒に見つめ、背中を押してくれる外部のパートナーがいますか?社内だけでは見えない解決の糸口が、意外なところにあるかもしれません。そしてそれは、決して遠い存在ではなく、すぐそばにいる。日本の中小企業こそ、そういう関係を築ける専門家が必要な時代だと考えています。

 

株式会社クリエイティブアローズ
代表取締役 乳井 俊文

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