「できない」ではなく「できる」方法を考える理由2025.8.6 税理士法人SHIP 鈴木 克欣
皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。
いまは、VUCA時代と言われます。
VUCA時代とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの言葉の頭文字を組み合わせた造語で、将来の予測が困難な状態を指します。
この時代は、変化が激しく、不確実性が高く、物事が複雑で、曖昧な状況が支配的であることを意味します。
もちろん、未来というのは変動し不確実なものです。
これまでもそうでした。
しかし、「VUCA時代」と言われるように、その変化がAIやDXにより加速しているのは確かであり、多種多様と言われる「生き方」に対する選択肢が増えてきているとも言えます。
我々の価値観の変貌がいまの時代を作っていて、その変化に振り回されている・・とも言えるのではないでしょうか?
日本の最低賃金が過去最高63円の引上げが決定し、最低賃金の全国平均は過去最高の1,118円と初めて1,100円台に突入する見通しとなりました。
この最低賃金の上昇は毎年続いていき、その都度、「中小企業の経営に打撃を与える」ときっと同じように言われると思います。
最低賃金1,500円を目標としているという事は年々引上げ幅は増えていき、前年に対し100円ほど増やしていかないと2020年代中には1,500円には届きません。
物価上昇は続いていくため、日本人の給与も引き上げていかなければならない。
時給1,500円とは、月の労働時間を160時間で考えると、240,000円です。
賞与を2ヶ月とした場合、年収は3,360,000円となります。
ここに、2種類の経営者が存在します。
最低賃金が1,500円まで上昇したら、経営は「できない」と考える経営者。
最低賃金が1,500円まで上昇したら、どうしたら経営「できる」かを考える経営者。
そして、これからの日本で言える事は、後者の経営者が増えていくという事です。
そういう資質のある経営者が、存在感を出していくと僕は考えています。
リーダーという視点から言えば、教育者や政治家も同じです。
我々会計事務所や金融機関も同様です。
これまでの考え方の延長から脱することができず、未来を想像できない方々は、徐々に減っていくことになります。
日本という国がそのようなリーダーを求めているからです。
その組織で働く従業員がそのような経営者を求めているからです。
誰もが、VUCA時代への答えを持っているとしたら、すでに解決しているはずです。
最低賃金などで縛らなくても、日本人の給与は他の国々同様上がってきたでしょう。
いま、これまでの方程式では解けない難題が我々に出題されている。
つまり、新たなMISSIONなんです。
受験生であれば、知識としてそのMISSIONを解くための方程式が頭に入っていないとしても、自分のあらゆる知識を使って、部分点だけでも狙いに行くでしょう。
しかし、・・
多くの日本人は「できない」と言ってしまう。
多くのリーダーは「できない」と言ってしまう。
「できない」と言ってしまった時点で、問題を解くことを諦めたことになってしまう。
つまり、新たなマインドセットは不可能であり、その方々の視野はこれまでの延長のままということになります。
小さなマインドセットが、視野を広げ新たな視点を生み出し、そして視座を手に入れる。
これまでできなかった事が「できる」に変わる過程です。
僕はSHIPスタッフには、平気で「できない」とは言ってほしくはない。
SHIPの周りの経営者には、MISSIONに向かっていってほしい。
「できない」からこそ、「できる」方法を
自分のため、スタッフのため、顧客のために一緒に考えていきたい。
そして、そんな挑戦する大人の姿をこれから大人になっていく方達に見せていきたい。
税理士である僕は、毎日、そう思っています。
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