40代の今、先導役として感じていること2025.12.10 株式会社クリエイティブアローズ 古川 智一
皆さま、こんにちは。
SHIPアソシエイトパートナー、株式会社クリエイティブアローズの古川です。
最近、代表や諸先輩方と話す中で「私自身40代に入りどう働き、どうチームを作っていくべきか」を深く考える機会が増えました。私は取締役という立場にありますが、“現場の真ん中で組織を前に進める先導役”という感覚です。
若手の焦りも、30代の伸び悩みも、40代以降の葛藤も、痛いほど分かる。そのすべてが、今の自分自身のテーマになっています。
このブログは、私の成功談でも美談でもありません。今の立場からどう成長していくか悩んでいる全ての仲間に向けた「メモ」です。
ここ数年、正直に言うと、会社の内外から私自身の動き方に対する疑問の声が出ていました。
社内では、
「いつまでメインプレーヤーでやっているのか?」
「属人的な動きに頼っていて良いのか?」
「少し先の未来が見えていないのでは?」
そんな声を受け取る場面が増えました。
クライアントからも、
「古川さん1人に依存していて良いのか?」
「組織として、同じ再現性があるのか?」
と同じような視点で指摘をいただいたことがあります。
これは痛かった。でも、誤魔化しようのない“現実”だったと思います。
そのとき、強く気づきました。
「自分が走り続けるだけでは、会社は本質的に強くならない。」
この経験が、私にとって「続けるだけではダメだ。続ける仕組みを作らなければ意味がない」と気付く大きなきっかけになりました。
20代と40代の“挑戦回数”は構造的に違う
「20代は10回挑戦できる。でも40代は2〜3回だ」
最初は「気持ちの問題なのでは?」と思っていました。でも今、40代になってその意味が本当によく分かります。
・担う役割が増える
・失敗の影響範囲が大きい
・判断の精度が求められる
・自由に使える時間が減る
これは“精神論”ではなく、“構造”の変化です。
20代が伸びるのは若いからではなく、挑戦と失敗の総量が多いから。
逆にミドル層が停滞しやすいのは、挑戦の母数が物理的に少ないから。
だからこそ、40代からの戦い方は変わります。
・挑戦の“濃度”を上げる
・小さな挑戦でも積み上げとして扱う
・「数」より「続け方」で勝つ
この考え方は、今の私の立ち振る舞いの基盤になっています。
得意なことより、“続けられるもの”を探す
ある先輩から言われた言葉が、今も頭に残っています。
「得意だから続くんじゃない。続けたものが得意になる」
これは個人にも組織にも当てはまる真理です。一時的に成果が出ても、壁にぶつかれば得意なことでも折れてしまう。しかし、時間をかけ続けられるものは必ず積み上がる。この発想は、私の“組織づくり”の考え方にも取り入れています。
・プロジェクトごとに必ず振り返りをする
・案件共有を徹底する
・営業の型を共通言語にする
・属人化しない進行ルールを作る
派手ではないですが、これらは「続けて初めて力になる」領域と考えチャレンジしています。
再現性と継続性を、どう組織に根付かせるか
ミドルとして、そして先導役として、今の自分の最大のテーマはこれです。
・個人の力量に依存しない“型”を作る
・効果の出るプロセスを仕組みに落とし込む
・評価するのは“結果”だけでなく“続けた行動”
・誰もが挑戦しやすい環境を作る
組織の強さは、少数のスターだけで決まるのではなく、「続けられる仕組みを作れる人」がどれだけいるかで決まると本気で思っています。
いま迷っているすべてのミドルへ
私自身が感じていることは、挑戦が減る。責任が重くなる。自由な時間も減る。という変化。
ですが、それを弱みだと感じる必要はありません。ただ時間軸が変わっただけです。
・20代は「量」で伸びる
・40代は「濃度」と「継続」で伸びる
そして会社は、変化に対応できる人・続けられるチームが、組織全体を強くしていく。
私自身まだ道半ばですが、このブログが、揺れながら進んでいる誰かの背中を少しでも押せたら嬉しく思います。