今、誰と仕事をするかを再構築する!2022.10.5 税理士法人SHIP 鈴木 克欣

皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。

長引くコロナ禍の影響による企業の倒産が増加してきました。
円安や原材料、燃料高、人件費などコストアップ高騰の影響やウクライナ情勢が響き、
資金繰りが悪化し倒産するケースが目立ちます。

2020年1月16日に日本で初めて新型コロナウィルスの感染者が確認されて約2年9ヶ月。
まさか、コロナによる影響がここまで長引き、140円台の円安という事態を引き起こすと誰が予想できたでしょうか?
2007年にAppleから「iPhone」が発売され、たった15年で世界は劇的に変化しました。
いま20歳の子供達が5歳の時です。

これからの10年、20年の未来を予測することは不可能だと言えます。
僕がこういうことを言ってはいけませんが、未来の予測に意味がない時代だと言えます。

日本が豊になることを信じて頑張ってきた昭和。
バブルが弾けて、また”世界の日本”に戻ることを期待した平成。
先が全く見えない令和。
昭和45年生まれの僕は、3つの時代をまたがって見てきました。

激動の時代。
本当に、本当に、経営者のハンドリングが難しい時代になっています。
今の経営者には、それだけのスキルが求められているんだと言うことです。

先日、新規の経営者から相談があり、「財務コンサルティング」のご契約をいただきました。
今の顧問税理士はそのままで、SHIPがセカンドオピニオンとして介入する提案です。
その経営者は、その場で即決されました。
「今必要なのは、企業のこれからを伴走してくれるブレーンです」とその経営者は言いました。

新型コロナウィルスの影響を受け、SHIPではクライアントとの接点の方法を180度変えました。
毎月の月次決算報告を対面型からリモートによるオンライン報告を主とした形に変更したことで、
この3年間で東京から沖縄まで全国の企業の「財務コンサルティング」業務が一気に増加しました。

現在結果を出している企業も、これからの成功を目指す企業も、
なぜ”遠く離れたSHIP”に対して、財務コンサルティングを依頼するのか?

「これからの企業にとって会計スキルが必要」だと気付き始めたからです。

もちろん、これまでも気付いていたと思います。
ただ、具体的に行動に移すことはしてこなかった。
”行動に移す優先順位”まで会計スキルの必要性が高くなってきたんだと思います。

僕が若い時からお世話になっている70代の経営者と話した時に、
「昭和の時代は、営業のできる経営者が会社を大きくした」
「令和の時代は、数字のわからない経営者は会社を潰す」
とおっしゃっていたのが印象に残っています。

日本の中小企業が会社を良くしたいと考えた時の相談相手は顧問税理士か金融機関です。
残念ながら、現在の日本において相談相手となる税理士や金融機関は、全体の10%ほどです。
10人に1人ぐらいです。半沢直樹もいません。

これからの自分自身のため、会社のために
「誰と仕事をするか再構築する」必要があります。

経営者自身が会計スキルを高めていかなければいけません。
そのための一番の近道は、”会計に強い”ブレーンと仕事をすることです。
毎月、”会計に強い”ブレーンから会計に対する考え方を吸収していけば、必ず数字に強くなります!

SHIPに相談に来られる経営者の大多数が「数字が苦手」と言います。
我々は経営者を”人”として見て、どのようにすれば、その経営者自ら成長し、成功していくか?を伝えています。
「数字が苦手」と言う経営者も1年後には、ちゃんと自社の数字を理解できるようになります。

”会計に強いブレーン”は税理士でも金融機関でもコンサルタントでも構いません。
もし近くに伴走してくれるブレーンが見つからなければ、全国で探せばいいだけです。
リアルで会わなくても、リモートで結果は出ます。
コロナ禍によって多くの企業は厳しい状況にありますが、リモートワークという選択肢は登場しました。
これを使わない手はないはずです。

激動の時代において、経営者は会計スキルを身に付けなければならない。
そして、もう一つ、経営者がやらなければならないことは、
「これまでの考え方」を捨てることです。

現在、会社が赤字であり、資金繰りが厳しい状況だった場合、なぜそういう現状を招いているのか?
「考え方」が間違っているからです。
間違っているというよりも、「考え方」が世の中の動きにマッチしていないからです。

70代の経営者が言っていたように、営業に強い経営者は、過去、売上を増やし会社を大きくしてきました。
その時の成功体験から、コロナ禍においても同じ行動をしている経営者が多数います。
僕はそんな経営者に「売上を減らしても構わない」と伝えています。
これまで売上を増やすことを第一に考え行動してきた経営者に対して、
「これまでの考え方」を捨ててもらうことから始めます。

こんな時代でも好調を保っている企業は、「これまでの考え方」から「今の考え方」に上手にシフトチェンジしています。
40代であっても50代であっても、自分の感情を後回しにして、冷静に世の中の動きと「考え方」を近づけていっています。

どうしても自分の感情が先行してしまう。人間はみんなそうだと思います。
自分の感情とは、過去の成功体験です。
だから、その過去の成功体験を捨てない限り、自分自身も会社も好転はしないんです。
過去の成功体験が通用しないほど、今の時代の変化は”未曾有なんだ”という事ではないでしょうか?

こんな事を書いている僕も、3年前にはこんな事を伝えてはいませんでした。
自分自身も感情を全面に出してましたし、経営者にも「売上を一緒に増やしていきましょう!」と言っていました。
自分でも驚くぐらい、「考え方」が変化したのを実感しています。

まず、今日からの3年間で、最善の結果を出すために・・・
「これまでの考え方」を捨てていただき、
「誰と仕事をするか再構築」することを選択してみてください。

3年もあれば、企業の体質は生まれ変わります。
ただ、「選択」をしなければ3年はあっという間に過ぎます。
時間の感覚は不思議ですね。

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