自問自答2025.9.3 税理士法人SHIP 鈴木 克欣

皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。

55歳になりました。
この体、この脳と55年間、付き合っていることになります。
長いですね。
若い頃は、視野が狭く自分の目から見えているものだけが思考の全てでした。
狭い思考の中で生きていた自分は、周りの評価ばかり気にしていました。

父親と同じ税理士になりました。
相変わらず、狭い思考の自分は、税理士になりさえすれば問題ないと考えていました。
かっこよく見られたいために、ただ事務所を拡大することだけを考え、「鈴木さんは2代目なのにすごいですね」という言葉を求め続けました。

そして、多くのスタッフが僕の前から去って行きました。
「何のために」という目標がない組織ですから、人が離れて当然です。
僕自身が僕の視野に見えているものだけを追いかけていたのですから、共感されるはずがありません。

現在、税理士法人SHIPは良い組織になりました。
僕自身の価値観ではなく、税理士法人SHIPとしての組織の持つ価値観が優先されます。

誰のための組織であるか?
なぜ、組織は存在するのか?
社会はどんな会計事務所を求めているのか?

いつも自問自答しています。
自問自答するための第2象限の時間を優先的に作っています。
自問自答を繰り返し、組織フィルターを通して僕自身の存在を客観視するようになりました。
そして、個人の価値観と組織の価値観が重なる部分が増えてきました。

組織は、経営者のものではありません。
言い換えれば、経営者のものであるうちは、組織ではないということです。
組織は、経営者、社員、顧客、社会を抱えながら存在しています。
それぞれの立場の異なる視野や価値観とともに存在しています。

だから、自問自答を繰り返します。
個人として、組織として、今の姿は理想とする姿なのかと・・。

今の自分にとって当たり前のことが、以前の自分にとっては当たり前ではなかったということです。
経験を積み、その時その時で自分自身を振り返り、自分を認め鼓舞する時間。
それを繰り返した結果、以前よりも広い視野を持つことができています。

視野が広くなると自然と視座も上がっていきます。
経営者自身が高い視座を持ち、社員にも少しづつその視座が浸透していくことで
組織の空気が変わります。
人が考え育つ空気に変わります。

これからの世の中がどうなっていくかはわかりません。
ただ、どのような変化にも対応するために、組織は視座を高めておく必要があります。
組織の視座を高めるためには、組織を作っているひとりひとりが今の自分を認め、
今の自分に自信を持たなければなりません。

だからこそ、本物の心理的安全性が必要となり、これまでとは異なった空気感が組織には求められるのだと思います。

これからの世の中がどうなっていくかわからないからこそ、その変化に大いに期待し、我々も積極的に変わって行きたいと思います。

■次回のSHIPカレッジは、「コミュニケーションの効果的な方法」です。
ぜひ、ご参加ください。
SHIPカレッジ申込みはこちらから
https://www.ship-ac.jp/seminar/1507.html

■定期的にメルマガを配信してます。
メルマガ登録はこちら

■2024/7/30出版 書籍『Deep Accounting』

関連するBLOG

ContactContact弊社へのご質問・お問い合わせはこちらから