歯医者に行っていますか? ~健康保険の賢い利用方法~2024.1.16 入歯師 山崎 敦史

突然ですが皆さん【歯医者さん通っていますか?】
こんにちは、やまざき歯科クリニック院長の山崎です。

歯科医院は日本で唯一、健康でも通っていい医療機関です。

皆さん、保険証を持っていると思いますが、本来健康保険は治療に使うことが限定されている為、予防や、健康増進に利用することはできません。

お医者さんに行って「どうされました?」と言われて、「何ともないです」と答えてしまったら、「お帰り下さい」となってしまいます。

でも、これが歯科だと「お変わりないですか?」
「大丈夫です、なんともありません」で歯を綺麗にしてもらえる治療が、健康保険で受けられます。

このカラクリは、2020 年より【歯周病重症化予防治療】が保険収載されたことにあります。
これにより、ほとんど治っていて健康なんだけど、悪くなることを予防する治療という【重症化予防】の概念が登場しました。

0から1を防ぐのは、完全な予防なので保険がききませんが、0.2 とか 0.3 から1になることを防ぐことは、すでに少し病気になりかけている状態から、完全に発症することを予防することになるため、予防ではなく治療であるという屁理屈のような考え方ですが、厚労省を高く評価したいと思います。

ただし、初回だけは注意が必要です。
初診でかかるときだけは「なんともないけど、検診してください」と言ってしまうと、完全な健康体とみなされて保険がきかなくなってしまいます。人間ドックと同じで自費診療になります。

重要ポイントです。
どんな、些細なことでもいいので気になっていることを伝えてください。
歯がしみる・歯ぐきから出血する・歯ぐきが痩せてきた・歯がグラグラする・口臭が気になる・噛むと違和感がある・口のなかがネバつくなど、お口のなかの困りごとを教えてください。

主訴があればそれをもとに検査することができます。
歯周病は世界で最も蔓延している病気と【ギネス世界記録】にも認定されるほど、だれでもかかっている感染症です。
日本人の成人の 8 割は歯周病に罹患しているといわれています。

なので、主訴を言って検査をしてもらえば、もれなく病名が付きます。
病名さえつけばこっちの物で、3割負担の方であれば、70%OFFで歯石取りや歯のクリーニングが受けられます。

東洋医学には、発病には至らないものの軽い症状がある状態を表す【未病/みびょう】という言葉が2000年以上前の中国の書物『黄帝内経/こうていだいけい』の中にあります。

虫歯や歯周病は、メタボリックシンドロームの入り口となっています。
そのため、肥満、高血圧、糖尿病、脂肪肝、心筋梗塞、脳卒中、認知症などの生活習慣病の【未病】がまさに虫歯と歯周病に当たります。

定期的に歯のメンテナンスを受けている人は、生涯医療費が平均よりも安くなるといわれています。
65歳の時点で、定期的に歯科医院に通っていない人の医療費は通っている人に比べ15万円多いというデータもあります。

厚労省は、少子高齢化社会における医療費削減に躍起になっています。
先ほどの、【重症化予防治療】に加えて、2025年には国民皆歯科健診が始まると言われています。

これを読まれている方は、経営者の方が多いと思います。
社員の方々に「歯医者行ってるか?」と声掛けしてみてください。
社員さんの健康増進は、会社の生産性の増進につながると思います。病欠したり、入院などの長期離職の軽減のお手伝いを歯科医院にさせてみてはいかがでしょうか。

●入歯師 山崎 – 公式サイト
https://yamazaki-dp.com/

●やまざき歯科クリニック – 公式サイト
https://yamazakishika.net/

●YouTube【やまシカちゃんねる】
https://www.youtube.com/@user-je4ve8qz3o

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