GOALの共有2025.6.4 税理士法人SHIP 鈴木 克欣

皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。

新たな本の出版も最終段階に入りました。
次の本も楽しみにしていてください。乞うご期待!

今日は組織の成長についての話です。

人は成長するときに、一定の速度で成長はしません。
いわゆる「成長の踊り場」という停滞する時期が存在します。
この時期は、人によって様々ですが重要なことは「成長の踊り場」を自分で認識できるかどうかです。

この時期はきついです。
「こんなに頑張ってるのに、なぜ自分はできないんだろう?」
「やっぱり、自分には無理なのかな・・・・」
誰にでも経験がある思ったほど結果が出ない時期を、「踊り場なんだ!」と認識するかどうかで今を頑張れるはずです。
そして、誰にでも次のステージに突入する時期がやってきます。

これは、組織にも同じことが言えます。
組織も、人と同様、成長するスピードは一定ではありません。

組織構築や組織改善を考えたとき、停滞する時期をあらかじめ想定しておくことも必要です。
たとえば、スタッフの離職が続く組織だった場合、「人が辞めない組織」に組織を変革しなければならない。
これまでと同様の組織であれば、離職が続いていきます。

組織も人と同様に、必ず変わります。成長します。
ここで重要なことは、「実現へのGOAL」をイメージすることです。
どんな組織に変えたいのか?
具体的にイメージできていますか?

たとえば、税理士である僕が「人が辞めない組織にしたいんです」と相談された場合、次のような質問をします。

「人が辞めない組織になったとき、そこで働いているスタッフは何を手に入れますか?」

人が辞めない組織にしたい。
数年後、その組織を実現できたとき、その組織はどうなっているのでしょうか?
「人が辞めない組織」がGOALだとしたならば、離職は続いていくでしょう。
つまり、人が辞めない・・というのはステージの途中段階でクリアする要素であり、GOALはその先にあるということです。

ここで、重要となるのが「GOALの共有」です。
組織が存在し、そこで働くスタッフは、なぜ組織のために頑張れるのか?

人は給料や待遇面だけでずっと働けるわけではありません。
もちろん、それらも大切です。でも、それだけではないということです。

「自分の仕事の意味は何だろうか」
「この組織は、どこへ向かっているのか」
「自分の存在は、組織の中でどんな役に立っているのか」

給料や待遇面が担保されたうえで、人は上記のようなことを無意識に考えます。
それらの答えが「GOALの共有」です。

「人が辞めない組織」にしたいと経営者が考えたとき、そのベクトル(矢印)が自分に向いていませんか?
売上を維持したい。経費を安定させたい。
つまり、経営者自身のために組織を変えようとするから、上手くいかないのではないですか?

まずは、経営者自身のベクトルが自分ではなくスタッフに向けられる。
組織の成長が、そこで働くスタッフのために必要不可欠である。
結果的に、組織改革のベクトルは相手に向けられてはじめて、組織は動き始めると思います。

そして、動き出した組織は一定のスピードで成長はしないからこそ、その都度、「実現へのGOAL」を組織内で共有しながら、成長の踊り場を踏ん張ることができる。

税理士法人SHIPが驚異的な黒字率を実現しているのは、数字面だけのフォローではありません。
我々自身も大量離職者を経験した組織だからこそ、どうやって組織を変えてきたかを経験しています。
数字をコントロールする管理会計スキルを組織に投入し、同時に組織モチベーションを上げていく方法を一緒に考えていく。
それが、税理士法人SHIPのやり方です。黒字化への軸の中心です。

人も組織も必ず成長します。
僕だけでなく、SHIPスタッフ全員がいつもそう思っています。

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