心をコントロールする技術2026.2.6 税理士法人SHIP 鈴木 克欣
皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。
経営者の皆さんは、毎日、決断を迫られていると思います。
お金のこと、人のこと、事業のこと・・。
その決断ひとつひとつが、会社の未来を左右します。
そんな時、もし心が乱れていたら、どうなるでしょうか?
不安や焦りに支配されたまま決断したとすると、その時は最善だと思って決断したことが、あとあと後悔する結果になるかもしれません。
実は、僕自身、何度もそんな事を経験してきました。
若い頃は、感情のままに動いていました。
うまくいかないことがあると、すぐにイライラしました。
誰かに批判されると、必要以上に落ち込みました。
その結果、判断を誤り、人を傷つけ、信頼を失うこともたくさんありました。
心をコントロールできない経営者は、組織をコントロールできません。
大谷翔平選手の有名な話です。
2024年、大谷選手は元通訳による巨額の違法賭博問題に巻き込まれました。
信頼していた側近の裏切り、そして、連日のメディアによる報道。
普通なら、メンタルがボロボロになってもおかしくない状況です。
そんな中、記者から「ストレスがプレーに影響しなかったか」と問われた大谷選手は、こう答えました。
「メンタルがプレーに影響するとは思っていない。しっかりした技術さえあれば、どんなメンタルでも打てると思っている」
すごいですね!
大谷選手は、高校時代に作成した「マンダラチャート」の中で、「メンタル」という項目に次のような要素を書いていたそうです。
・一喜一憂しない
・頭は冷静に心は熱く
・雰囲気に流されない
・波を作らない
彼にとって、心をコントロールすることは「技術」なんだな、と思いました。
これは、生まれ持った才能とかではなく、長い時間をかけて磨き続けてきた技術。
だから、どんな状況でも再現できる。
2024年シーズン、大谷選手は50本塁打・50盗塁という史上初の大記録に挑んでいました。
達成目前、記者から「記録を意識しているか」と聞かれた時、彼はこう答えました。
「次の一打席に集中しているだけです」
50-50という歴史的な記録を目前にしながら、過去の積み重ねにも、未来の記録にも捉われない。
ただ「今この瞬間」に集中する。
これこそが、心をコントロールするということだと思います。
では、心をコントロールするとは、どういうことなのか?
感情を殺すことではありません。
感情を「なかったこと」にすることでもありません。
今、自分がどんな感情を抱いているのかを、客観的に認識すること。
それが第一歩です。
「自分は今、感情的に焦っている」
「自分は今、怒りの感情を感じている」
「自分は今、不安の感情に駆られている」
そう認識できるだけで、感情に振り回されなくなります。
認識した瞬間、自分と感情の間に距離が生まれるという感覚をもてるかどうか。
つまり、この感覚が自分の感情を客観視するポイントになります。
僕は自分に対して、自問自答する時間を作るようにしています。
何かを導くための時間ではなく、ただ自分に問いかける時間です。
この習慣を始めてから、日中の判断がぶれにくくなりました。
経営者は孤独です。
誰にも相談できない悩みを抱えています。
だからこそ、自分自身で心を整える技術が必要なのだと思います。
心が整っていれば、数字を冷静に見ることができます。
心が整っていれば、社員の話を落ち着いて聴くことができます。
心が整っていれば、未来を信じて待つことができます。
会計は、経営の現実を映し出す鏡です。
しかし、その鏡を見る経営者の心が曇っていては、正しく現実を捉えることができません。
大谷選手は、心のコントロールを「技術」として10年以上磨き続けてきました。
僕たち経営者も、同じように心を整える技術を磨いていく必要があるのではないでしょうか。
心をコントロールする力は、経営者にとって最も基本的で、最も大切なスキルだと思います。
皆さんは、自分の心と、どのように向き合っていますか?
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