2026年、会計の時代の幕開け2026.1.7 税理士法人SHIP 鈴木 克欣

新年あけましておめでとうございます。
税理士法人SHIP代表の鈴木克欣です。

2026年がスタートしました。
私は確信しています。今年は「会計の時代」の幕開けになると。

なぜ今、会計なのか
長年、会計は「過去を記録するもの」「税金を計算のためのもの」と捉えられてきました。
決算書は作っても、経営には活かされない。そんな企業を数多く見てきました。
しかし、時代は変わりました。

経営環境の激変が、会計の重要性を高めている
不確実性の時代に突入した

コロナ禍、円安、原材料高騰、人手不足。
ここ数年だけでも、経営者を取り巻く環境は激変しています。
「これまで通り」が通用しない時代。来月、来年、何が起こるか誰にもわかりません。
こんな時代だからこそ、経営者には「今、自社がどんな状態にあるのか」を正確に把握する力が求められています。
売上は増えているのか、利益は出ているのか、キャッシュは回っているのか。
感覚や勘だけでは、経営に対するリスクは大きくなるばかりです。

デジタル化で会計が身近になった
一方で、会計を取り巻く環境も大きく変わりました。
クラウド会計の普及で、リアルタイムに数字が見えるようになりました。
AIが仕訳を自動化し、経理業務の負担は大幅に軽減されました。
bixidのような経営可視化ツールを使えば、専門知識がなくても自社の経営状態を直感的に把握できます。
つまり、会計はもう「税理士や経理担当者だけのもの」ではなくなりました。
経営者自身が、毎日、数字と向き合える時代になりました。

経営の質を問われる時代
人口減少、市場縮小。
日本経済全体が成長期から成熟期に移行する中で、「なんとなく続けている」だけの経営では生き残れません。
限られたリソースをどこに投資するのか。どの事業に注力し、何を撤退するのか。
どうやって利益率を高め、キャッシュを確保するのか。
こうした戦略的な意思決定には、すべて会計が求められます。

会計は、経営者の「目」になる
私は20年以上、1,000社を超える企業の経営計画をサポートしてきました。
その中で確信したことがあります。
成長する会社には、共通点がある。
それは、経営者が数字を見ている、ということです。
毎月の試算表を見て、予算と実績のズレを確認する。
利益率の推移を追い、改善策を考える。キャッシュフローを予測し、資金繰りに余裕を持たせる。
こうした「数字と対話する経営」を続けている会社は、景気が悪くても、困難な状況でも、確実に成長しています。
私たちが支援してきた企業の84%が黒字化を実現できたのは、まさにこの「会計を経営の中心に置く」ことを徹底してきたからと言えます。
逆に、数字を見ない経営者は、常に不安を抱えています。
「売上は上がっているけど、お金が残らない」「忙しいのに利益が出ない」。
そんな状態から抜け出せません。

会計が、未来を創る武器になる
もう一つ、重要なことがあります。
会計は、単に現状を把握するだけのものではありません。
未来を創るための武器となります。
損益分岐点を知れば、「あと売上をいくら増やせば黒字になるか」がわかります。
変動費と固定費の構造を理解すれば、「どこにコストをかけ、どこを削るべきか」が見えてきます。
投資回収期間を計算すれば、「この設備投資は本当に正しいのか」を判断できます。
つまり、会計数値は「過去の成績表」ではなく、「未来への地図」なのです。

DX、AIの時代だからこそ、会計
「AIが発達すれば、会計なんて自動化されるんじゃないか」
そう思う方もいるかもしれません。
確かに、記帳や集計といった作業は自動化されていくでしょう。
でも、だからこそ、経営者は会計を理解すべきなのです。
AIが出してくる数字を読み解き、そこから意思決定をするのは、人間です。経営者です。
数字の意味がわからなければ、せっかくの進化も宝の持ち腐れになってしまいます。
DXの時代、AIの時代だからこそ、経営者には「数字を読む力」「会計で考える力」が求められているのです。

会計は、もう「難しいもの」ではない
「でも、会計は難しい」
「簿記の知識がないと無理でしょ」
そんな声も聞こえてきそうです。
いいえ、違います。
会計の本質は、シンプルです。
「入ってくるお金」と「出ていくお金」を把握し、「残るお金」を増やす。それだけです。
専門用語や複雑な仕訳を完璧に理解する必要はありません。
経営者に必要なのは、「数字から経営の本質を見抜く力」です。
私がいつも伝えている、「難しく考えなくていい。賢く、戦略的に会計を使いこなせばいい」というメッセージにつながります。

2026年、会計が経営のスタンダードになる
DXの加速、AIの進化、不確実性の増大。
そして、会計ツールの進化と、経営の質が問われる時代。
すべての要素が重なり合って、今、会計が経営の中心に来ようとしています。
2026年は、その転換点です。
会計を使いこなす経営者と、使いこなせない経営者の差が、はっきりと開いていく年になるでしょう。
だからこそ、私は声を大にして言いたい。
今こそ、会計の本質を知る時です。
今こそ、会計で経営を変える時です。

会計が経営を変える3つの理由
ここで改めて、会計がどのように経営を変えるのか、3つのポイントで整理します。
1. 意思決定のスピードが上がる
感覚や経験だけに頼る経営から、数字に基づく経営へ。
タイムリーな会計データがあれば、投資判断も、価格設定も、人員配置も、迷いなく決められます。
スピードが求められる時代。判断の遅れは、そのまま機会損失につながります。
会計を武器にすれば、自信を持って、素早く決断できるようになります。
2. 未来が見えるようになる
過去の数字を分析すれば、未来が見えてきます。
損益分岐点、キャッシュフロー予測、投資回収期間。
これらを知ることで、「なんとなく不安」が「具体的な戦略」に変わります。
経営計画は、夢物語ではありません。
数字の裏付けがあってこそ、実現可能な計画になるのです。
3. 組織が強くなる
会計を共通言語にすれば、社員全員が同じ方向を向けます。
「今月の売上目標は?」「利益率は?」「キャッシュは回っている?」
数字を共有することで、経営者の想いが社員に伝わり、社員の努力が数字に表れる。
そんな好循環が生まれます。透明性のある経営が、組織を強くするのです。

会計事務所は、もっと経営者の伴走者になれる。
会計は、もっと経営者を勇気づける武器になれる。
会計知識は、もっと多くの人に届けられる。

2026年、あなたの会社を変える一歩を
会計の時代の幕開け。
それは、すべての経営者にチャンスが訪れる時代の始まりです。
大企業だけ、専門知識がある人だけが使いこなせるものではありません。
中小企業こそ、会計を武器にすれば、大きく飛躍できます。

20年以上、中小企業を支援してきた私たちだからこそ、この確信を持って言えます。
「会計を味方につければ、あなたの会社は必ず強くなる」
数字は嘘をつきません。
でも、数字は答えをくれるわけでもありません。

数字を読み解き、そこから未来を描くのは、経営者自身です。
2026年、私たちはまた多くの経営者と一緒に、会計で未来を創りたいと思います。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2026年1月
税理士法人SHIP 代表税理士
鈴木克欣

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