ずるい会計術2026.3.4 税理士法人SHIP 鈴木 克欣
皆さん、こんにちは。
税理士法人SHIP代表の鈴木です。
3月3日、僕の新しい著書『ずるい会計術』が発売になりました。
僕にとって4冊目の本となります。
ここで言う「ずるい」とは、数字を「うまく使いこなしている」という意味になります。
「知っている人だけが得をする」・・会計には、そういう側面があると感じます。
僕は税理士として、企業の伴走支援を始めて20年以上になります。
多くの中小企業の経営を見てきたなかで伝えたいことは、結果を出してる企業と結果を出せていない企業の違いは、経営者が「数字を見ているかどうか」だと言うこと。そして、その数字が「生きた」数字だと言うこと。
最終的には、そこに辿り着きます。
これを今回は「ずるい」と表現しました。
会計を味方につけた経営者は、まるでカンニングペーパーを持っているように、次の一手が見えている。
一方、会計に目を向けない経営者は、暗闇の中で手探りをしているようなものです。
同じ市場で、同じような商品を扱い、同じような規模の会社なのに、差が開いていく。
その差の正体が、やっぱり会計なのです。
がむしゃらに走るのではなく、地図を持って走る。
根性で乗り越えるのではなく、仕組みで解決する。
それが「ずるい会計術」です。
それが、会計を武器にしてるかどうか、です。
若い頃の僕は、この本質がわかっていませんでした。
ある経営者から言われた言葉が、僕を変えました。
「鈴木さん、決算書の内容はわかりました。ところで、うちの会社、このままで大丈夫なの?」
・・・答えられませんでした。
税理士として決算書は作れるのに、その数字が何を意味しているのか、この会社がどこに向かうべきなのか、自分の言葉で語ることができなかった。
会計は、作ることが目的ではない。使うことが目的なのです。
それに気づいてから、僕の仕事は変わりました。
月次決算を通じて、経営者と一緒に数字を読み解く。
過去を振り返るだけでなく、未来を一緒に描く。
その結果、支援した企業の84%が黒字化を実現しています。
「ずるい会計術」とは、何も特別なことではありません。
毎月の数字を見る。現実を直視する。数字から次の一手を考える。
・・・この繰り返しです。
でも、これを「習慣」にしている経営者は、驚くほど少ないと思います。
だからこそ「ずるい」のです。
やっている人だけが、圧倒的に有利になる。
「会計は難しい」
そう思い込んでいる経営者が、まだまだたくさんいます。
・・・違います。 会計の本質はシンプルです。
入ってくるお金、出ていくお金、そして残るお金。
この3つを把握するだけで、経営の景色は一変します。
僕はこの本を、会計が苦手な経営者のために書きました。
数字を見ることが苦手で、数字を遠くに置いている経営者のために書きました。
「難しいことを難しく伝える」のは誰にでもできます。
「難しいことを簡単に伝える」それが僕の使命だと思っています。
2026年は「会計の時代の幕開け」だと、年始のブログでお伝えしました。
DXの加速、AIの進化、不確実性の増大。
こんな時代だからこそ、経営者には数字を読む力が必要だと考えます。
でも、難しく考える必要はありません。
大切なことは、「数字に慣れる」環境です。
会計を味方につければ、あなたの会社は必ず強くなる。
僕は一人でも多くの経営者にこのことを伝え続けていきます。
売上は悪くない。でも、なぜかお金が残らない。
今の日本において、こういう企業が多いのではないでしょうか?
「もっと頑張れば、なんとかなるはずだ」と、さらに追い込んでいく。
でも、頑張っても頑張っても、やはりお金は残らない。
一度、立ち止まって考えていただきたい。
いつも、数字は、どこにありますか?
どうすればお金が残っていくのか、その本質が見えていますか?
やみくもに頑張るのではなく、どこを頑張れば結果につながるか理解していますか?
僕は月次決算を通じて、伴走支援をしています。
月次決算という決められたスケジュールを実施する理由は、数字を近くに置く環境を作るためです。
生きた数字を見ていない企業が多いからこそ、数字に慣れる環境を準備し、結果につながる数字を模索していく。
そして、これまで数字を見てこなかった経営者が数字を見ることに慣れていく。
会計は、過去の成績表ではありません。未来への地図です。
損益分岐点を知れば、「あといくら売ればいいのか」がわかる。
利益率を把握すれば、「どの仕事に注力すべきか」が見える。
キャッシュフローを予測すれば、「いつ、いくら必要か」が読める。
地図さえあれば、正しい方向に、必要な分だけ走ることができる。
これが「会計」の正体です。
そしてもうひとつ、会計が変えるものがあります。
社員との関係です。
多くの経営者が抱えている悩み。
「社員に危機感がない」
「経営者の気持ちをわかってくれない」
「自分ごととして考えてくれない」
そんな悩みも数字を共有するだけで、組織の空気は変わります。
数字という共通言語ができると、経営者と社員の間にあった「見えない壁」がなくなります。
経営者の孤独が、少しだけ和らぐ瞬間です。
月次決算は、ただの報告ではなく、経営者と未来を共有する時間です。
会計は、経営者を孤独から解放するツールでもあります。
一人で抱え込まなくていい。
会計という「嘘をつかない相棒」を味方につければ、経営はもっとシンプルになる。
そして、地図を持って、仲間と一緒に走る経営へ。
それが「ずるい会計術」です。
ぜひ、多くの方に読んでほしい本です。
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